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FFT描く

517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 23:47:06.04 ID:2X19NPOr0
過疎りそうなので叩かれるの覚悟して燃料天才

夕暮れ、古びた農家の居間。テーブルに椅子が3脚、ストーブに薬缶が乗っている。
アルマとメリアドールがテーブルに着席し会話している。
「兄さんのどこが気にいったのかしら?」
「…優しいところかしら。ラムザは強くて、賢くて、優しいわ」
「そう、兄さんは優しい。でも、それで勘違いしちゃう人もいるみたいね」
「どういうこと?」
「単なる好意を深読みして、色目を使い出す人がいるってことよ」
「え…? アルマさん、今何をおっしゃったの?」
「冬が近いのに、兄さんがいる晩は薄物を着る人の話よ」「何を企んでるのかなって」
「あれは、寝間着を作る端切れが足りなくて…」「あ、今度アルマさんにも作ってあげますから」
「結構よ。妹が兄を誘惑してどうするの? 教会は倫理を教わるところではなかったのかしら」
「私だって誘惑なんてしてませんッ!」「ラムザは、もっと大切な人だわ」
「私にとっても大切な兄なのよ。この世に“たった二人だけ”の家族なんですもの」

「…私、ラムザが好きよ。これは、いいかげんな気持ちじゃないわ」
「養って貰いたいだけでしょ。食事だけで物足りず、今度は兄さんの身体まで欲しがるつもり?」
「何て事を! アルマさん、謝ってくださいッ!」
「ああ、でも残念ね。兄さんは細身は好みじゃないの。私くらいの胸がないと振り向いてくれないわ」
「…違いますッ。私…私は…」
「違うならいいわ。兄さんにあまり近づかないで」「豚から作った香水の匂いが移るから」
「ひどい…、そんなの…ないわ」
「まあまあ。優しい兄が貴女を捨てたりするわけないでしょ」「分をわきまえてればいいのよ」
「う、うぇ、ひっく」
「だから、寂しくなったら貴女の“女王陛下万歳”で自分自身を慰めるといいわ」
「あ、アルマさん…ッ!」
「涙を拭いて、兄さんに不振な目で見られるわ」「私たち兄さんの前では仲良しですものね」



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0ch BBS 2006-02-27